ボーダー・コリーのグルーミング・ガイド

主なポイント

• ボーダー・コリーには、ラフ・コート（中程度の長さの毛があることを意味する）と、スムース・コート（体のすべての部分に短い毛があることを意味する）があります。どちらのタイプもダブルコートです。
• ボーダー・コリーは、中程度の抜け毛の犬種に分類され、基本的なお手入れが必要です。週に2、3回のブラッシングと、3ヶ月に1回程度はお風呂で洗ってあげましょう。爪の手入れもお忘れなく。
• ボーダーコリーの毛を剃ることは、犬の体温調節を乱し、日焼けや虫刺されにさらされる可能性があるため、おすすめできません。
• 健康的な食事と抜け毛防止用のシャンプーで、抜け毛を最小限に抑えることができます。

コリーは、知的でフレンドリー、エネルギッシュで、非常に忠実な犬として知られています。人生の素晴らしいパートナーとなる能力を持っているため、ペットとして人気のある犬種のひとつです。最近コリーの飼い主になった方は、自分の犬は抜け毛が多いのだろうか、毛のお手入れはどうすればいいのだろうか、グルーミングはどうすればいいのだろうかとお悩みかもしれません。確かにコリーにはいくつかの特殊なグルーミングが必要ですが、一般的にはお手入れが難しい犬種ではありません。コリーは手入れが比較的簡単な犬ですが、犬がベストな状態で健康を維持するために知っておくべきことがいくつかあります。

ボーダーコリーの抜け毛の量は？

ボーダー・コリーの被毛には、ラフとスムースの2種類があります。どちらもダブルコートで、被毛の外層は長くて滑らかか、短くて荒いかのどちらかで、アンダーコートは柔らかいことを意味しています。ラフコートのボーダー・コリーは、胸や脚の周りに羽毛がある中長毛で、スムースコートのコリーは全身に短い毛が生えています。

防水性で風に強いアンダーコートは、犬の体温を調節するのに役立ちます。どちらの被毛タイプの犬も抜け毛の量は同じくらいですが、被毛が長い犬の場合は、抜け毛がより目立ちます。他のダブルコートの犬種と同様に、コリーも抜け毛が多いです。一年を通して、適度な量の毛が抜けます。そのため、古い毛を取り除き、被毛を健康に保つには、週に2〜3回程度のブラッシングが必要です。

同時に、この犬種は春と秋に毛が抜けやすくなり、抜け毛が大幅に増加します。これはブローイング・ザ・コートと呼ばれ、犬の柔らかくて密度の高いアンダーコートと、より長い保護用のオーバーコートの両方が生え変わります。夏毛、冬毛への生え変わりは人間で言う「衣替え」ですね。抜け毛が多い時期には、毎日ブラッシングをしてあげることが大切です。屋外で過ごす時間が長いほど、犬は気温の変化に弱くなります。

ボーダー・コリーのグルーミングのコツ

• すぐに始める – 新しい犬を迎えたらすぐに、グルーミングの習慣を始めましょう。そうすれば、犬はできるだけ早くさまざまなグルーミングに慣れることができます。また、爪切りの習慣も子犬を慣れさせるようにするとよいでしょう。
• 日常ルーティーンに取り入れる – 定期的なブラッシングの習慣をつけることで、コリーの毛が絡まったり、マット状になったりして、犬の毛のトラブルを防ぐことができます。
• 気晴らしをする – ブラッシング中に愛犬がすぐに飽きてしまう場合は、おもちゃやゲームを与えるなどして、ブラッシング中も愛犬が退屈しないようにしましょう。
• 犬にご褒美を与える – 毎回のグルーミングの後には、おやつをあげることを忘れないでください。まだ子犬の場合は特に、おやつを与えることで、グルーミングに慣れることができます。
• 犬の抜け毛のための製品を探してみる – さまざまな犬の抜け毛グッズを使うと、死んだ毛を取り除いたり、愛犬の皮膚をマッサージして血行を良くしたりするのに役立ちます。さまざまな製品が市販されているので、色々試してみてはいかがでしょうか。

コリーの長い毛はカットしたほうがいいの？

答えはノーです。ボーダー・コリーのグルーミングに必要なものは極めて基本的なもので、足の裏や口の周りを中心に最低限のトリミングするだけで見た目がすっきりします。ですから、可能な限りこれらの部分を自分でトリミングするか、プロにやってもらうことをお勧めしますが、必須ではありません。一般的に、ボーダー・コリーは定期的なトリミングを必要とせず、地道にブラッシングをするだけで十分です。

ボーダーコリーの毛を剃ることはできますか？

犬の被毛は、ペットの体温調節を助け、日焼けや蚊に刺されるのを防ぐ働きがあるので、一般的には剃ることはお勧めできません。犬の毛を剃っても、夏を涼しく過ごすことはできません。それどころか、ペットの自然な体温調節システムを妨げることになります。コリーのダブルコートは、夏に犬の体を冷やす断熱材の役割を果たしています。

外で過ごすことが多い犬の場合、毛を剃るのは特によくありません。皮膚まで被毛を剃ってしまうと、被毛がまだらに生えてきてしまうことがあります。また、皮膚の炎症を引き起こし、過剰な抜け毛の原因にもなります。

場合によっては、医療上の理由（今後の手術や別の処置など）で、獣医がペットの被毛を剃ることを要求することがあります。当然ながら、専門家がその処置を推奨している場合は、ペットの毛を剃っても問題ありません。剃毛が避けられない場合もあります。

ボーダー・コリーの抜け毛管理

ボーダー・コリーの抜け毛は一般的に避けられないものですが、それを最小限に抑えるためにできることがいくつかあります。

抜け毛対策用のシャンプーを使う

犬用抜け毛対策シャンプーは、特に秋と春の季節に、抜け毛を抑えるのに役立ちます。また、これらのシャンプーを定期的に使用することで、ブラッシングがしやすくなります。ただし、ボーダー・コリーの皮膚が敏感な場合は、他の抜け毛対策を探したほうが良いかもしれません。

適切な食事

意外かもしれませんが、健康的な食事は過剰な抜け毛対策にもなります。ペットの食事には、ビタミンA、B、E、亜鉛、リノール酸、そしてオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸を豊富に含む製品（サーモンや亜麻仁など）を加えるようにしてください。これらの栄養素は、ペットの皮膚を健康に保ち、抜け毛を減らすのに役立ちます。

ノミ・ダニチェック

上記のアドバイスをすべて実践しても愛犬の抜け毛が多い場合は、ノミやダニがいないかチェックをしてみてください。ノミ取りのくしを使って、ペットの毛の中に汚れや、寄生虫、寄生虫の卵がないかを探してみましょう。

ボーダーコリーのお風呂の入れ方は？

ボーダーコリーには定期的なブラッシングが必要ですが、お風呂はそれほど頻繁に入れる必要はありません。一般的には、3か月に1回程度の入浴が推奨されていますが、外遊びが多い犬の場合は、もう少し頻繁に入浴させてもいいでしょう。しかし、ボーダー・コリーの皮膚は頻繁に洗うと炎症を起こしたり、乾燥したりするので、お風呂に入れすぎないようにしましょう。

ここでは、犬をお風呂に入れるときのコツをご紹介します。

• お風呂に入る前にブラッシングしましょう。そうすることで、事前に死んだ毛を取り除くことができるので、浴槽の詰まりを防ぐことができます。この犬種は他の犬種に比べて抜け毛が多めなので、多めにブラッシングをしても支障はありません。
• お湯の温度を調節してください。人間にとって「ちょっとぬるい」くらいが犬にとってちょうど良い温度です。熱すぎたり冷たすぎたりするお湯で犬を入浴させると、皮膚が荒れたり、精神的な不快感を感じたりすることがあります。37〜38度くらいが推奨されています。
• 犬の目に注意してください。シャンプーなどを洗い流す際には、犬の目を手で覆い、シャンプーが誤って目に入らないようにしましょう。
• 必ず犬用のシャンプーを使ってください。人間用のヘアケア製品やスキンケア製品は、犬にとっては大敵です。クレンジングやシャンプー、コンディショナーなどは、犬用のものを使うようにしましょう。

爪切り

ボーダーコリーには、通常のグルーミングや入浴の他に、爪切りというグルーミングが必要です。少なくとも月に一度は犬の爪を切ってあげましょう。そうしないと、伸びすぎた爪がペットに大きな不快感や痛みを与えてしまうからです。

爪切りは犬にとっても飼い主にとってもストレスになります。さらに、爪の内側にある静脈（クイック）にも気をつけなければなりません。犬の爪を短く切りすぎると、出血の原因になります。しかし、自分でコリーの爪を切ることに抵抗がある場合は、業者のサービスを利用することを考えてください。

通常の場合、犬の食事に気を配り、定期的にしっかりとグルーミングをしていれば、抜け毛を最小限に抑えることができるはずです。ボーダー・コリーは愛情深い犬なので、大切に扱ってあげてください。ご紹介したヒントに従っていただくことで、愛犬をより幸せにし、過剰な抜け毛が引き起こす問題を回避することができると思います。 

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